学校の給食のアナキフィラシーショックで死亡の女子小学生の詩が話題になっている件

昨年、(2012年12月20日)東京都調布市富士見台小学校で、小学校5年生の女児が、給食の後に食物アレルギーのアナキフィラシーショックで救急搬送され、亡くなった事故があった。この女の子が生前に作った詩に歌がつけられ、ネットで公開されている。

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昨年の事故の概要は

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12月20日(木)の学校給食の献立は,わかめごはん,肉団子汁,じゃがいものチヂミ,ナムル及び牛乳でじゃがいものチヂミに粉チーズが含まれていることから,粉チーズを除いた除去食が料理されている。なお,献立の牛乳はSさんには提供されていない。
給食室では,Sさんに提供する除去食であるじゃがいものチヂミを,直径10cm程度の紙カップに入れ丸い形にして,普通食(普通食は四角く切り分けられ
ている。)とは別にオーブンで焼いた。
給食を教室に運ぶ前に栄養士,チーフ調理員及びサブチーフ調理員が,給食室で提供すべき除去食であることを給食室の除去食用献立ボードで確認している。
チーフ調理員は5年2組(3階)の教室の後ろのドアのところで,除去食であることをSさんに口頭で伝え,Sさん専用の給食がのった黄色いトレイ(一般児
童は緑色のトレイ)を直接手渡した。具体的にどの料理が除去食であるかはSさんに伝わっていなかったようである。

配食された給食が済んだ頃に,日直が「おかわりどうぞ」とクラス全体に声を掛けた。「じゃがいものチヂミ」は「おかわり用」に4枚残っていた。担任は,配膳台の上で1枚のチヂミを4つに,合計16個のチヂミに切り分け,「食べる人いない?」と声を掛けながら教室内を配って歩いた。担任がSさんの席のななめ前に差しかかったところで,Sさんから「欲しいです」という声がかかった。担任はいつものように「大丈夫か?」と声を掛けたところ,Sさんは保護者が念のために持たせている献立表を出し,「これを見れば分かる」と言った。献立表には「じゃがいものチヂミ」には食べてはいけない料理に引かれているピンクのマーカーは引かれていなかった。そこで担任は4分の1に切り分けられたじゃがいものチヂミをSさんにおかわりとして提供した。
保護者,栄養士,担任との間のルールでは,おかわりの申し出があった場合担任は,除去食一覧表(担任用)(いわゆる「おかわり表」という以下同じ。)で確
認することになっていたが,担任はSさんの持っているルールとは関係のない献立表は見たものの除去食一覧表(担任用)の確認はしていない。(当日,除去食一覧表(担任用)は2階職員室の担任の机の引き出しに入っていた。)

給食の時間が終了し清掃の時間に差しかかったころ,喘息用の吸入器を口に当てて自席で苦しそうにしているSさんから13時22分頃,「先生,気持ちが悪
い」という訴えがあり,担任は「大丈夫か?」と声を掛けた後,養護教諭を呼びに行くよう他の児童に依頼した。
1階の保健室にいた養護教諭が駆け付け,担任に救急車を呼ぶように促し,担任は職員室(2階)から13時31分救急車の要請を行った。その際,職員室にいた校長にも救急車要請の確認を行っている。
担任は,食物アレルギーによるアナフィラキシーを疑い,事務室(2階)にいる栄養士に献立を確認し,おかわりをさせたことが原因であると認識した。その後,担任は職員室に戻り保護者(母親)に電話で救急車要請したことを伝えたが,会話が途切れるなど通話状態が悪かった。母親から事務室に電話が入り
再度会話しているが,その際,担任は保護者から「エピペンを打ってください。」と言われた。
校長は職員室で担任からの報告を受け救急車要請を指示した後,Sさんが保健室(1階)にいると思い保健室に行ったがSさんがいなかったので,救急車を迎え入れるために用務主事室(1階)に寄ってから正門の鍵を確認し,5年2組(3階)に向かった。
一方,5年2組では養護教諭が対応に当たっていたが,Sさんが養護教諭にトイレに行きたいことを伝えたため,養護教諭がおぶって5年2組前のトイレに連
れて行った。
同じ階の他学年の担任らがトイレに駆け付けたので,養護教諭はAEDと人を呼ぶように要請した。
校長が駆け付けて即座にエピペン®を打ち(13時36分),AEDも試みたがAEDからは「通電の必要なし」とのメッセージが流れた。このメッセージは心
肺停止の状況か心肺が正常に働いている場合に流れるが,呼吸の確認ができず顔面蒼白の状態(校長からの聴き取り)を考えると,すでに心肺停止状態にあったと推測できる。
その時に,担任がトイレに駆け付けた。

救急車には保護者とエピペン®を打った校長の2人が乗車し病院に向かったが,16時29分に死亡が確認された。

調布市立学校児童死亡事故検証結果報告書概要版より抜粋引用

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エピペンというのはファイザー製薬から出ている薬で、アナキフィラシーが出たときに使用し、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐためのアドレナリン自己注射薬だ。

症状が出たときに太ももの前外側に注射する。

学校給食という親の目から離れたところで起こってしまった事故でエピペンを打つ初期対応が遅かったために死亡にまで至ってしまったケースである。

 

女の子が小学校4年の時に作った版画の横に書かれていた詩が親交のあった同じ市内のシンガーソングライターにしむらなおとさんの目にとまり、歌がついた。


ちょとちがう(こねこ ななこ)

わたしはみんなとちょっとちがう

ちょっとしっぽがみじかいし

ちょっとひげがながい

でもママが

「それでいいのよ」って

いってたの

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作曲したのは同じ調布市在住のシンガー・ソングライターにしむらなおとさん(49)。絵本や遊びを歌にするイベントを通して女の子や両親と親交があり、通夜にも参列した。

 そのとき目にしたのが、小四の時に制作した版画作品だった。縦十五センチ、横二十センチほどの大きさで「ちょっと ちがう(こねこ ななこ)」と題した詩とともに、笑顔のネコが描かれていた。

 「愛情にあふれた人柄が伝わってきて、温かいものが込み上げた」とにしむらさん。曲を作りたいという衝動に駆られて三日後に両親の承諾を得たが、そのときには、もう曲が出来上がっていた。

 両親によると、版画のモデルは「お気に入りの近所の雌ネコだろう」という。詩は自身の食物アレルギーのことを書いたという解釈も可能だが、両親の考えは違う。

 女の子は三人姉妹の末っ子で家族の愛情を一身に受けて育った。食物アレルギーで悩んだりせず、いつも学校から帰宅すると「今日も楽しかった」と元気に話す子だった。詩は「ネコに対する素直な愛情表現だろう」と両親はみている。

 にしむらさんはこの一年、自身のライブで歌を紹介してきた。動画サイトYou Tubeにも二月に彼女の詩であることには特に触れずにアップした。

 女の子の母親は「人生で一番つらい時期でしたが、優しい娘の思いが歌として生きていると感じられ、家族は救われました」と振り返る。折に触れて遊びに来るクラスメートたちにも「歌っていてうれしくなる」と好評で、「踊りを付けてみんなで歌おうよ」と話す子もいるという。

 「クラスのみんなも娘の急死がショックだったと思う。歌で心が癒やされるなら、うれしい」と母親は友だちのことをおもんぱかる。そのクラスメートたちも来春には小学校を卒業する。「それまでに、にしむらさんと一緒に歌える機会ができたら、親としてもうれしいですけど」と話している。

東京新聞:12月28日夕刊記事 女の子の心 歌に生きる 食物アレルギーで急逝 猫への愛情うたう

より抜粋引用

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アレルギーというと花粉症のような死にまで至るということはないような軽いものしか思いつかない。

食べ物のアレルギーがこんなに重篤なショック症状を起こし、死に至ることもあるということを私たちもしっかりと認識しなければならない。

アレルギーに対するこの認識不足がやはり事故のもとであると思う。

 
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“学校の給食のアナキフィラシーショックで死亡の女子小学生の詩が話題になっている件” への1件のフィードバック

  1. 畑迫美恵子 より:

    彼女が生前に描いた絵が調布のやさい畑に有りますよ❗見ていて明るく良い絵ですよ

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