「巫」という字がもうすぐ人名漢字として認められる!その経緯とは?
日本で「巫」の字が近々人名漢字として認められるようになる。
昨年6月女の子を授かった三重県松阪市の夫婦が弁護士をたてない(本人訴訟)
命名訴訟で2審の高裁まで闘い、勝訴した。
2013年は伊勢神宮で20年に一「度の式年遷宮が行われており、
神様と人間をつなぐ「巫女」と「天照大神」から一文字ずつとった名前を
市役所に提出したところ、「巫」の字が人名漢字に入っておらず、
登録できなかったのが発端だという。
【ネタ元 共同通信 2014/12/11 17:38】
人名漢字は読みにくいものは避けなければならないということ、一般的に
使われて、なるべく読みやすいものにしなければならないというのが基本だ。
確かに「巫女」と書かれて「みこ」と読めない人はあまりいないと思う。
書くのも簡単であるし、日常的に読み書きできる漢字という意味では
間違いなく使える。
しかし歴史的にこの字をなぜ人名に使わなかったのかということが
私にはひっかかる。
巫女は神と人間の間にたつものであるという位置から、昔の人々からは
畏れられており、その字を使う人がいなかったのではないだろうか。
だからその字の持つパワーを恐れたのでは?と思うのである。
いつだったか子供に「悪魔」という字をつけようとしたバカ親がいた。
親であるから自分の子どもの名前をいい加減、好き勝手つけていいという
ものではなく、将来子供に不利益がある名前であってはならないというのが
基本なのである。子どもへの愛が感じられない名前はダメなのだ。
今回の命名裁判ではこの夫婦が真剣に闘った結果勝ち取った
名前であるということに意義があると思う。
今年8月に戸籍や住民票の登録ができるまでの1年半、検診や手当など
がもらえないという不都合があったはずだ。それでもこの夫婦が我が子に
「この名前をつけたい」という一心で闘い、勝ち取った名前であるから
両親の愛が感じられるすごい名前だと思う。
時代は変わり、霊的なものに対する人々の感情も昔とは変わってきた。
夫婦の思いは子どもを愛する気持ちでいっぱいであり、それに対して国としては
何ら異議を唱える必要もないという判決なのだと思う。