重い心臓病の赤ちゃんの手術成功!岡山大学病院、完全大血管転位症
12月13日、岡山大学病院で、生後25日の先天性心臓病に加え冠動脈の異常を
併せ持つ赤ちゃんの難しい手術が成功したという。
この赤ちゃんの心臓病というのは大動脈と肺動脈が通常とは反対の心室に
つながっていることで、早急に治療しないと死亡する「完全大血管転位症」。
本来、生後2週間以内の手術が必要で、今回は生後2週間を過ぎており、
さらに冠動脈異常もあったことから大変難しい手術で、成功は国内初の快挙だという。
赤ちゃんは早ければ約3週間で退院できる。
【ネタ元 共同通信 2014/12/13 21:14】
完全大血管転位という心臓病については大阪市総合医療センターの日本で
唯一の「小児不整脈科」の部長であるドクター、鈴木嗣敏先生の
下記HPに詳しい。
http://tsugu.private.coocan.jp/page/heart/frame.html より
血管を付け替えるだけの手術で、一見簡単そうですが、この手術は十数年前までは成功しませんでした。それはなぜかというと、冠動脈という、心臓自体に栄養を与えている血管、心筋梗塞とか狭心症とかで主役になる血管ですが、この非常に大切な、そして径2,3mmという極めて細い血管の移植がうまくできなかったからなのです。
今ではこの手術ができるようになり、多くの命が助かっていますが、やはりかなり難しい手術であることにかわりはありません。
しかし、元気に学校生活を送っている子供もたくさんおられます。昔は助けられなかったけれども、最近になって助けることができるようになってきた病気です。
(このようにとてもわかりやすい文章でサイト内で子供の心臓病について
書かれている。特に心臓病Q and A
は子どもに心臓病があると言われたママたちの相談や質問が載っており
それについて先生が答えてくれているため、必見の内容)
医療が進化しており、昔は助けられなかった子供の命も助かる
ようになった。赤ちゃんの小さい心臓についている径数ミリの
血管を組織から外してまた新たにくっつけるというような
神業をやってのける医師たちは本当にすごい。
人の命を救うことのできる医師たちに拍手と感謝。