子どもがエンテロウイルスD68にかかると体のまひが起こる?

 

国立感染研究所は、10月15日、今年の8月から9月の間に発熱や咳などの症状を訴えた子どもに原因不明の体のまひが起こったケースが全国21都道府県で47件あったことを明らかにした。患者は生後1か月から11歳までの子どもで、その多くが9月中旬に発症していた。患者の検査のサンプルが残っていた8人を調べたところ、2人からエンテロウイルスD68 が検出された。国立感染症研究所は、体のまひがエンテロウイルスD68によるものなのか、他に患者がいないのかなど詳しい調査を始めた。

エンテロウイルスの流行は一般的に夏から秋にかけて。インフルエンザと同様飛沫感染するため、手洗いうがいで予防することが重要だという。

【ネタ元 NHKニュースWEB10月28日 17時49分

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エンテロウイルスD68 によるまひは、ポリオのような急性の弛緩性麻痺ということだ。下記は症例として国立感染研究所が発表しているもの。

 

2013年広島県で報告されたまひが出現した症例

5歳6か月齢の女児。2013年10月24日の夜に、腹痛と意識障害の主訴で、夜間救急病院に緊急入院した。患児は入院前日の23日から咳嗽、鼻汁が認められていた。入院当初は喘息の症状は認められなかったが、入院期間中に喘息発作と呼吸不全の症状が出現した。治療により、喘息発作の症状は改善したが、第9病日頃から両下肢にポリオ様の弛緩性麻痺が出現した(2014年10月現在も麻痺は改善していない)。入院翌日に採取された髄液と気管内吸引液についてウイルス分離を実施したところ、気管内吸引液を接種したFL細胞においてEV様のCPEを示すウイルスが分離された。分離ウイルスは、CODEHOP PCR法による遺伝子増幅と、増幅産物のダイレクトシークエンス、BLASTによる相同性検索によりEV-D68と同定された。なお、髄液からウイルスは分離されなかった。

2015年埼玉県の麻痺の症例

11か月男児。急性弛緩性脊髄炎で入院。
不活化ポリオワクチン1期3回目まで接種済みで、独歩を獲得していた。
9月6日から発熱(39.1℃)、7日からポリオ様の右弛緩性麻痺が出現して同日紹介受診し、原因検索のため入院した。9月9日~10日にかけて左下肢も弛緩性麻痺が進行して対麻痺となった。中枢神経症状・膀胱直腸障害はなかった。入院時の髄液では蛋白・細胞数が上昇し、脊髄MRIでは下部胸髄の右前角にT2高信号、同じ断面の両側前根に造影効果を認めた。神経伝導速度では右で最大刺激でも活動電位を検出できなかった。9月10日から免疫グロブリン、ステロイドパルス療法3クールで治療した。9月10日で麻痺の進行が止まったが、改善は緩徐だった。退院時には左下肢の筋力が回復傾向だが、右は完全麻痺が残った。入院時の咽頭ぬぐい液からEV-D68を検出したが、髄液・便からは検出しなかった。随伴症状は下痢(最大1日9回の水様便)のみ。気道症状は皆無。

 

http://www.nih.go.jp/niid/ja/entero/entero-iasrs/6004-pr4286.html より

 

エンテロウイルスD68 に関する症状、対策などQ&AのPDF

http://www.nih.go.jp/niid/images/idsc/disease/EVD68/EV-D68_QA20151022.pdf

 

昨年の秋、アメリカで大流行したというこのエンテロウイルスD68 、結局予防には手洗いうがいしかないようだ。

    
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