神奈川、部活中に特発性心室細動で死亡提訴、AEDの使い方を学ぼう
昨年2月、神奈川県立追浜高校で部活中に死亡した男子生徒の両親が、教諭が
適切な対応を怠ったとして県に慰謝料など約4千300万円の損害賠償を求めて
横浜地裁に提訴した。
当時18歳だった男子生徒は、体育館でバトミントン部の練習中に倒れて痙攣をおこした。
病院は搬送されたが2013年4月に死亡したという。死因は特発性心室細動だった。
両親は「指導していた教諭が速やかに自動体外式除細動器(AED)を使ったり
人工呼吸をしていれば助けることができた。」と訴えている。
【ネタ元 東京新聞 2014年4月3日】
心室細動とはどんな病気なのか。国立循環器病研究センター臨床検査部長の鎌倉先生
によると、
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心室細動とは、心室が1分間に300回以上不規則に震えるように痙攣(けいれん)する状態のことで、これが起こるとたちまち死につながる不整脈です。心筋梗塞や、心筋症の人で出やすくなります。
心室細動は最初からそれが起こる場合と、心室頻拍が最初に起こっていて、しばらくして心室細動に移行する場合とがあります。いずれにしても直ちに電気的除細動(電気ショック)で正常のリズムに戻してやらないと、そのまま死んでしまう最も危険な不整脈です。
循環器病情報サービスHP 突然死を防ぐには より引用
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死亡した高校生は特発性心室細動なので、普段の心電図がほぼ正常で、
心臓の機能もまったく正常なのに、心臓がけいれんし、不整脈を起こしたものだ。
万が一子どもがこのような状態に陥ったらAEDを使うことが大事だという。
AEDとは自動体外式除細動器のことで、心室細動で倒れた人に対して
電気ショックをかけて蘇生する装置だ。
使い方はAEDの電源を入れその指示に従うだけなので簡単であるが、
AEDが到着するまでは人口呼吸や胸部圧迫を繰り返すなどして心肺蘇生を
続けておくことが大事なようだ。
家族のいざというときのために、AEDという存在を知っているだけで、
心強いし、命を助けられる確率が確実に増すのだから、
AEDとはどんなものか皆が知っておくべきだと思う。